北海道は島牧村にある幅35m、落差70mの大瀑布。
スケールの大きな北海道の中でも屈指の大きさである。

「滝」は直瀑(真っ直ぐ落ちている滝のこと)に限る。
しかも、水量豊富で重量感のある方がいい。
というミーハー路線で調査していると、この滝がピックアップされた。
写真を見ると、まさに(私にとって)理想的な滝の姿である。
これは行くしかない。というわけで見てきました。

島牧村は長万部からバスを乗り継いで日本海側に抜け、
海岸沿いに江差方面へ20キロほど行ったところにある手付かずの自然満載の村である。

道の駅「よってけ島牧」の近くのYHで自転車を借り、「賀老の滝」の標識に従って
15kmほど走ると賀老高原キャンプ場駐車場。
そこに自転車を置いて10分ほど山道を下ると、目の前に巨大な滝が出現する。

途中自転車で12%勾配の急坂を延々と登らなくてはならないが、
すべてを忘れさせてくれる眺めである。
滝があるとわかっていても驚くほどの滝なのだから、
あるとは知らずに山に迷い込んでこの滝に遭遇した人は、
驚きを通り越えて、恐れおののいただろう。
そんなことからか、松前藩が滝壺に財宝を隠し、龍が守護しているとの噂もある。

ひととおり滝に感動した後は、自転車でさっきの坂を下ろう。
ほとんど踏み込まずに出発のYHに到着できる。
行きは2時間。帰りは1時間かからないくらい。

もちろんキャンプ場の駐車場までは車でも行ける。
(というより普通の人は車でいく)
しかし、体育会系のあなたは、是非自転車に挑戦しよう。
楽しみが100倍になるはず。

 

2001年8月15日 往復約30キロ