
2002年12月7日参戦。日本では「危険!立入禁止!」になりそうな吹きさらしの中を走る。
★Kepler Challenge とは★
ニュージーランド南島には多くのトレッキングコースがある。トラックと呼ばれるそのコースは、おそろしく大規模なもので、一回りするには数日かけなければならない。有名なトラックとしてはミルフォード・トラック、ルーンバーン・トラックがあり、今回注目のケプラー・トラックもそのひとつだ。
ケプラー・トラックは、観光地として有名なクイーンズタウンからバスで2時間ほどのテ・アナウという街を拠点として通常は2泊3日でまわる周回コースで、高低差約1200メートル。海抜300mのテ・アナウから標高1472mのラクスモア山まで一気に登る部分も含めて全長67kmである。お察しのとおり「FAIRYDOWN ADOVENTURE KEPLER CHALLENGE」は、このコースを12月7日の1日でまわるものだ。途中56km地点のタイムリミットは10時間。距離だけ考えればいけそうだが、レースの写真を見るとトレッキングコースによく見られる木製の道を走る部分もあり、それほどスピードは出せないだろう。また、毛糸の帽子やウインドブレーカーを携帯しなければならないという制限もついている。そして最大の難関は、このレースは参加人数が300人に制限されていることだ。
300人の制限を越えて果たしてエントリーできるのだろうか?
12月というニュージーランドの観光シーズンに、うまく航空券を確保できるのだろうか?
登山道を走るというレースにうまくコンディションをあわせることができるだろうか?
幾多の難関を越えながら「ケプラーチャレンジ」に挑戦していくプロセスをレポートします。