2007年11月4日 第1回 湯のまち飯坂・ふくしまマラソン
山に囲まれた湖畔沿いの道を走る。紅葉にはちょっと早かったのか?
コースにいくつか掛かっている橋を渡る。ここには少し紅葉。
福島県で初めて開催されるフルマラソン。ということはもちろん第1回大会。
JR福島駅から福島交通飯坂線に乗り換えて約20分。終点の飯坂駅から徒歩約10分のパレス飯坂が受付会場。レース当日はここに大きな荷物を預けて、大会が準備したバスに約20分乗りスタート会場へ移動。スタート・ゴールはダムの真下に位置する「もにわの湯南緑地公園」。コースはダム湖(茂庭っ湖)の周辺を5回の折り返しを含めて走り回る変則コース。ゴール後、完走賞はその場でもらえるが、参加賞のTシャツは、バスでパレス飯坂まで戻り、そこで受け取るというこれまた変則。
スタート後、もにわの湯南緑地公園から一旦下流へ向かい、折り返した後、いっきにダムの高さまで駆け上がる。ダム周辺は目立ったアップダウンは無いものの、風が強い。風は上流から下流に向かって一日中吹いていたが、時間を追うごとに強くなっていった。向かい風の下り坂よりも追い風の上り坂の方が走りやすいという不思議な現象を体験してしまった。そんな木枯らしを吹き飛ばしてくれるエイドは水・ドリンク・バナナ・アンパン。高校生を中心にたくさんのスタッフが支えてくれた。
40kmを過ぎ、残り2kmはダムから朝の会場まで一気の下り。これ以上勾配がきつければ逆に走りにくくなるというぎりぎりの勾配。自然とスピードが上がり、ゴール後にああがんばったっという気持ちにさせてくれる憎いコース設定だ。ゴールした後に具だくさんの豚汁をいただき、そそくさと着替えをすませてバスに飛び乗る。20分揺られてパルセ飯坂に戻ったところでようやくレース一式が終わるという仕組み。
しかし残念なのは11月の福島ということもあり期待していた紅葉が、いまひとつ美しくなかったこと。時期が早いのか、それとも昨今の温暖化により色づきにくいのか?
そしてもうひとつ残念だったのはスタートゴール会場に「もにわの湯」という温泉があるにもかかわらず、その温泉には入れなかったこと。こんな目の前にある温泉をお預けされると、どんなことをしても温泉に入りたくなる。そこは飯坂温泉郷、パルセ飯坂まで戻れば温泉はうなるほどある。一箇所に集中しないように主催者が抽選で振り分けてくれる。
「私の温泉」は駅のすぐ近くといううれしさ。しかも大きな湯船を独り占めできた。
飯坂の街は昔栄えた(失礼!)温泉街という雰囲気。47都道府県制覇2周目としては、本当は福島県浜通りを狙っていた。飯坂は福島の街の近く。福島であれば競馬に来たこともあるので、「今まで行ったことがない街を走ろう!」という2周目のコンセプトから少しずれるのだが、何と言っても第1回大会という魅力は何者にも変えがたかった。
受付会場とスタート会場をバスで移動すること、参加賞のTシャツをゴール会場ではなく、受付に戻ってからもらうこと、どうせなら茂庭っ湖を一周する設定にしてほしかったことなどなど。いくつか気になる点はあったものの、運営自体に大きな混乱はなく、第1回大会としては順調な滑り出しだったといえる。参加者800人が主催者の予想に対して多かったのか少なかったのかはわからないが、バス輸送必須ということを考えると、大会の規模としてはどこかで限界があるのではないか。
今後、回数を重ねてどう変わっていくか、楽しみな大会である。