2001年11月11日 渡良瀬遊水地マラソン

 

JR宇都宮線栗橋駅から東武日光線に乗り換えて2駅目の柳生駅下車。徒歩10分ほどで広大な渡良瀬遊水地に着く。周囲10キロのハート型の池を含めた遊水地の堤防を大回りに2周するコース。

このレースは、群馬県、栃木県、埼玉県、茨城県にまたがり、正確には栃木県藤岡市を走る距離が一番長いのだが、このレース以外に群馬県にフル以上のレースが無いために、独断で「群馬県」にカウントさせてもらおう。

遊水地のうち池の周辺は以前デュアスロンに参加したことがあり、この地域のことは知っているつもりでいたが、まだまだ奥が深かった。この遊水地全体は池を含んでその数倍あり、見渡す限りの湿地帯である。コースのメインは会場がある池周辺だが、「バックストレッチ」にあたる部分は広大な湿地帯を突っ切る堤防。この上から見た風景は実に絶景。都心から1時間の距離にあるとは思えない。うまいアングルで写真を撮って「釧路湿原マラソン」ですと言われれば、私なら信じてしまうだろう。

私の住む神奈川から日帰りの距離にあるマラソンの中で、こんなすばらしい風景に出会えると思わなかった。サロマ湖100キロマラソンに出場したことはないが、たぶんこんな風景のコースもあるのだろう。しかしそこまで行かなくても、十分大自然を堪能できるレースとしてお勧めだ。

ただし、この「バックストレッチ」を2周目に走るときは35キロ前後になる。走りに余裕がなくなってしまった場合は、延々6キロ続く直線は地獄としか思えないものになるだろう。好天の中、余裕を持って楽しく走れることをお祈りしよう。