2003年11月16日 広島ベイマラソン

朝方の風景

ゴール間近の風景。同じ場所だが潮が満ちているのがよくわかる。

JR広島駅から呉線で4駅。「坂」という恐ろしい名前が最寄駅だ。
駅から徒歩5分ほどの「中国電力坂スポーツセンター」をスタートし、会場周辺を大小4周回して、まず5km。海沿いの片道2.5kmの道を7往復して40km。再び会場の陸上競技場を大小3周回してようやくフルマラソンが終了する。ぼ~っとしていると、どこまで走ったかわからなくなってしまうのではないかと不安になるレースだ。

不安といえば、数日前から左脚ふくらはぎ下部に違和感を感じるようになっている。ちょうど1年前に痛めたところだ。気温が低くなってきたから痛みが出てきたのだろうか?昨晩は(お好み焼きを食べた後で)、レース後に使おうと持ってきた湿布薬を貼って寝た。レース中に痛みが出ないように、出てもなるべく後半に出るようにと、これまた1年前と同じように慎重にスタートした。

レース数日前の「雨」の予報は一日ずれ、レース当日は11月中旬とは思えない汗ばむ天候になったのも幸いした。ちょこちょこと違和感が顔を出すものの、致命的な痛みは起きず、どたどたと走り続けることができた。先に書いたように、2.5kmのコースを7往復もするのだが、山あり、海あり。海といっても写真にあるようなハイウエイを眺める場所あり、(多分)カキの養殖地を見る場所ありと、景色はくるくる変わる。往路と復路はもちろん同じ道を走るのだが、見える景色は全く違う。

退屈してしまうコースではないか、と心配していたのは全くの杞憂だった。
風景は何度見ても飽きないし、逆に5km毎に大会会場に戻り給水を取る、というリズムは結構快適で、最後の5kmまで珍しくペースダウンせずに走りきることができた。と言いたいところだったが、40km以降が結構辛かった。大会会場となってる陸上競技場を大回りで1周した後、トラックを2周。とても2.195kmとは思えない長さだった。

最後の直線に入ると、おお、大歓声が沸き起こっている。
また観客に感動を与えてしまったか。と思っていると、私の横を小学生ランナーが追い越していった。途中で彼を追い越してからは、随分と引き離していたと思っていたのだが、知らぬ間に背後に迫っているとは。。。

フィニッシュ後は、カキ雑炊をいただく。
一気にすするととても熱いので気をつけよう。

ひとつ報告を忘れていた。
「坂」という恐ろしい地名に怯え、いつ登るか、いつ登るかと思っていたが、ついに「坂」は無かった。5kmごとにリズムよく走れる平坦コース。おそらく私が走ったフルマラソンの中で、もっともアップダウンの少ないレースだった。