2007年10月7日 別海町パイロットマラソン
もはや、どのポイントで撮影したかわからないほど同じ景色が続く。
中標津空港から根室行のバスで約40分の別海町バスターミナルから1.5kmほど離れた別海町営陸上競技場がスタート・ゴール。コースはこの競技場を出て、ほぼ平坦な国道243号をひたすら西へ向かい、中間点で折り返し、同じコースを戻るという完全な往復コース。コースの高低図を見ると、折り返しまでだらだらと40m登り、復路はもちろん下りなのだが、なぜか復路に登り坂が目立つ不思議な道だ。
北海道は年に1回は来ており、もう何回目だろう。札幌、函館はもちろん、知床や稚内まで行ってはいるのだが、振り返ってみれば道東の果てしない大地は走ったことが無いことに気づいた。47都道府県マラソン制覇の2回目にチャレンジするにあたり、この県はこのレースと具体的にイメージが沸く県がいくつかあったが、このレースは真っ先に頭に浮かんだレースだ。北海道は道東、しかも別海町だ。
このレースは毎年10月第1日曜日に開催される。今年は偶然3連休の中日に開催されることになった。このタイミングを逃してはならない。今年の初めからほとんど確定していたレース参加となった。
私は中標津空港から別海に向かったのだが、大会パンフレットをよく見ると、釧路空港や釧路駅から貸切バスが運行されている。釧路からは前日と当日に、また釧路行は当日レース後と翌日に運行される好サービス。また、前日夕方には開会式and交流会が、レース後は親睦会が行われる。私は前日の交流会にだけ参加したが、参加費1000円で食べきれないほどの食事、ビール、アイス、牛乳。参加費3000円の親睦会は想像するだに恐ろしい。ぜひとも参加してみたかったと少し後悔。
レースは10時スタート。
週初めは当日雨の予報だったが、当日はまぶしいほどの好天。朝晩は冷え込む道東の10月だが、レースはちょうど心地よい、走りやすいコンディション。レース前半はほとんど平坦な道をたんたんと進む。15kmを過ぎたあたりで、気が遠くなるほどの直線道路が出現。走っているうちに、この道が平坦なのか上り坂なのかよくわからなくなってきた。だらだらと上っている気もする。しかし折り返してみると、やっぱり往路と同じようにだらだら上っているように感じる。実に不思議。だまし絵の中を走っているような気分。
思えば、今年はこれが2回目のフルマラソン。前回は1月だから、ずいぶんと間が開いてしまった。しかも2週間前に佐渡で206km走っているため、どうもフルマラソンのペースがつかめない。何やら時間に追い立てられるようなせわしない走りになってしまっている。ウルトラを何本か走った後にフルを走ると、妙にふとももの筋肉が疲れるときがあるが、今回がまさにそれ。30km、35kmと疲労が溜まってくるが、ここまできたら失速するのもかっこ悪いので、競技場までしっかり走ろう。
フィニッシュ後は、大きなバスタオルと秋味をいただく。しかし、秋味は長さ1mはあろうかという大荷物。飛行機で持って帰れるのだろうかと大いに悩んでしまう。そして一息つくと秋味汁と温泉。特に温泉は会場から徒歩5分ほどの距離。大きな湯船にゆったり浸かると、疲労感も吹き飛んでしまう。
全般的に走りやすく、しかも楽しみたっぷりの大会。
もともと制限時間が厳しく、参加者は少ない大会だったらしいが、数年前から5時間20分制限になり、参加者はどんどん増えているとのこと。記録を狙うにはよい大会だろう。
しかし競技志向時代の名残か、エイドには食べ物が少ない。20、30、35kmにバナナがあるだけ。この点だけがやや気になるものの、総合点はかなり高く評価できるレースでした。