1994年7月31日、1995年7月30日、1997年8月3日の3回出場

秋田県は北秋田郡合川町を中心に開催された、ちょっと変わったトライアスロン。
残念ながら98年の大会を最後に無くなってしまった大会。
1度出場すると病みつきになり、夏になると自然に秋田に来てしまう魔力を持っていた。
200人にも満たない変なアスリートたちのために、町全体で盛り上げてくれた。
大げさな表現だけど、人間にとって最高の贅沢を与えてくれたことに感謝感謝。

スイムは川下り。普段は遊泳禁止の阿仁川を魚と共に約4キロ「流される」。
浅瀬は走り、急流は流れに身をまかせる。
距離は長いが、1時間ちょっとのコース。

バイクはマウンテンバイクを駆使したオフロードコース。
「あっ!コースを間違えたっ!」と引き返してしまうほどの急な下り坂が観戦ポイント?
長いオフロード林道で、腕とお尻はガタガタ。
途中で熊を見かけたとの情報も飛び交う!

ランはオンロード中心でやっと息がつける。
ゴールの1キロくらい手前で、障害者施設内を通過。ここで、感動的な大声援をもらえる。
ひとりひとりにオリジナル応援旗を手渡してくれ、ついでに頭から水もかけてもらえる。

苦しいのに、なぜ走るのか?
よくこんな質問をうける。気の利いた回答を持っていなかった私だが、
このレースに出会って、はっきりとわかった。

走れない多くの人がいる。
(肉体や環境の問題だけでなく、走るという気持ちを持たない多くの人たちの意味)。
その中で、自分は走ることができる。
だったら、自分に与えられたこのチャンスを思いっきり楽しもう。
おそらく生涯走ることのない人たちの分も自分が引き受けて、大いに楽しもう。

単純だけど、そういうことなんだと思う。

 

★そしてここから秋田の100kmにつながります★