1994年11月27日 つくばマラソン

 

JR土浦駅から大会用の「有料」バスで筑波大学へ。その陸上競技場の近くがスタート地点。ゴールはトラック内だ。例年、河口湖マラソンと同日に開催される大会だが、河口湖はファンラン派、つくばはシリアス派とはっきり分かれているように思う。

特につくばの給水所には、30キロまではほとんど水しかない。
曲がりなりにもシリアス派だったころの私は、一発サブスリーを狙おうとスタートからキロ4分ですっ飛ばしたことがある。もちろん、30キロ手前でボロボロになってしまった。必死にたどりついた30キロ給水所にはエネルギー補給できるものはなく、さらに35キロまでの道のりは想像を絶するものとなってしまった。
あんなに辛かったのは、100キロマラソンを始めた今でも経験したことがない。

見るに見かねた沿道のおばさんが、みかんをまるごとくれた。
「皮ごと食べなさい」とのおばさんのアドバイスを疑う思考回路は寸断されており、忠実にまるかじりを決行した私である。その苦甘いみかんのおかげで、なんとか完走できたのだから、おばさん正解です。

茨城県では結構走っている。
このつくばも4回くらい参加しているし、かすみがうらマラソン2回、勝田マラソン1回。

思い起こせば第1回つくばマラソン。当時は30キロレースだったが、学生だった私は駐車場整理のバイトをしていた。私の担当駐車場にはほとんど車が来ず、風邪を引いて帰った記憶がある。
「何を考えて走るんだか」と思っていた私だが、今では学生さんにそう思われながら走っているのである。