2010年3月7日 能登和倉万葉の里マラソン2010

能登島へ向かう能登島大橋。絶好のシャッターチャンスに多くのランナーがデジカメを構えていた。まさに撮りテツならぬ撮りラン。

30km付近。このころから死の彷徨が始まった。

 

JR七尾線和倉温泉駅から大会バスで約10分の和倉温泉観光会館が受付会場兼ゴール会場。スタートはここから徒歩5分ほどの潮の香広場。昨年が第1回大会の新しいレースだ。昨年は好天の中、オーシャンビューを楽しめたレースとして高評価を得ていたが、今年は一転して氷雨。

観光会館の中が更衣室となっており、ここは温かいのだが、なかなか外に出る勇気が持てないランナー達でごった返している。しかも雨天の更衣室でありがちだが、床がじめっと湿っている。初めは玄関近くで靴を脱いでいたランナー達も、時間が経つにつれてその靴脱ぎラインが更衣室の奥へ奥へと移動している。もはやレース前ではあるがぐちゃぐちゃになることを覚悟しなければならないようだ。

昨日の天気予報では雪マークを出しているTV局もあるぐらいだから非常に寒い。スタート前にウインドブレーカーでも買おうと思っていた私だが、この混雑の中ランナーグッズ売り場を発見できない。こうなったら普段着として持ってきたフロストバイトのトレーナーをそのまま着て走るしかなさそうだ。幸い会場で合流した知人にゴミ袋をいただく。結果としてこのゴミ袋が地獄のような氷雨+みぞれ+強風を防いでくれたのだから、知人に感謝感謝である。

この日のレースがどんなに悪条件だったかは先日記載したので重複は避けるが、前半の能登島での意外ときついアップダウンと、後半の「八甲田山死の彷徨」もかくあらんと思うほどの悪天候の中、何とかゴールにたどり着いた。
ゴール後は観光会館で急いで着替えるのだが、前述のように床はぐちゃぐちゃ。着ていたフロストバイトのトレーナーを裏返して床に起き、もうそれを敷物がわりにするしかない。トレーナーもまさかこんな使われ方をされるとは思わなかったろう。

着替えた後は、先日書いたように焼き牡蠣、温泉とハジゴして極楽を満喫。
さて今日の宿は金沢の東横インなのだが、会場から路線バスで七尾駅へ行き、それほど待たずに七尾線に乗れたまではよかったが、この七尾線が実に遅い。
1時間半以上かけてゆっくりと金沢に向かうのだが、温泉で飲んだビールも途中ですっかり抜けて、ひと眠りしてもまだ金沢の手前だ。ようやく宿についたときにはもうすぐ7時という時間。
たまたま明日は近くで仕事があるために金沢泊となったが、そうでなければ今日中に自宅まで帰るのはかなり厳しいレースだということにようやく気付いた。

寒い中走るランナーたちは物好きだから良いものの、大会関係者には頭が下がるばかりである。
このレースにまた参加するか?と問われるとちょっと悩む。
好天を保証してくれるのならよいのだが。。。