2007年11月24日 第4回屋久島エコ・ジャーニーマラソン
前半のハイライト・西部林道。ランナーよりサルの方が明らかに多い。
林道を抜け大川の滝に向かう。ここから先は意外と普通の道が続く。
屋久島の海の玄関口・宮之浦。
ここの屋久島開発センターを朝6時にスタート。時計回りに島を3/4周して、安房の屋久町体育館広場を目指す80kmのレース。
屋久島の日の出は遅い。
4時半の朝食後、宿の車でスタート会場まで送ってくれたが、空はまだ真っ暗。オリオン座がきれいに見えるくらいだし、スタート後1時間近くは懐中電灯を頼りに走るほどだ。しかし、まわりがはっきり見渡せるような明るさになったものの、「これが屋久島か?」と思いたくなるほど普通(?)の景色が続く。
屋久島を期待しすぎたのだろうか?
海岸線を走るのだから、屋久杉の中を走ることは確かにありえないのだが、もう少し屋久島を実感できる風景は無いのだろうか?
そんなことを考えていると、ようやく面白くなってきた。
26km地点の永田岬(屋久島灯台)を過ぎて西部林道に入ると、まさに緑のトンネルが延々と続く。そして、道端には見かけないものが。。。
そう、そこかしこにサルが出没。ときどきシカの姿も見受けられた。15km近く続くこの林道で出会ったランナーは一人だけだったので、まさにサルの方が多いレース。しかも、そこらの観光地と違って、サル達はランナーには関心を示さず、毛づくろいをしている。暢気なものだ。
40km過ぎでは大川の滝の真下まで走るといううれしいコース設定だったが、しかし残念ながらハイライトはここまで。残りの半分はひたすら単調な道が続く。ときどき渡る橋の左右には、さすがと思わせる風景も顔を覗かせるが、それ以外はそれなりにおもむきがあるものの、屋久島でなくても見ることができる風景といえる。また大川からずっと歩道が続いていたが、でこぼこがあってこれが走りにくい。歩道があるのに車道を走るわけにもいかないので、がんばって歩道をはしるがたいへんな苦労だった。
そんなこんなで75kmを通過。
ああ。あと5kmで本日のレースは終わってしまうのだなあ。と思っていると、まん前に見える安房の町に直接入らずに、松峰大橋まで大きく迂回させられた。これが半端ではない急激なアップダウンの連続。ほとんどいじめではないかと思われるコース設定は、レース後半の単調さを忘れさせるほど。残り5kmに小一時間かけてようやくのゴール。
ゴール後は佐渡でもいただいた豚汁が待っていた。エコジャーニークラブ得意のもてなしだ。着替えをすませて、豚汁をすすり、スタッフが宿まで車で送ってくれるのを待つ。ここでお風呂に入れると完璧なのだが、残念ながらこのあたりに温泉は無いようだ。
宿にもどるとすぐにお風呂に飛び込む。食事までの間は部屋に敷きっぱなしにしていたふとんの上でぬくぬくと過ごす。最近これが最大の楽しみになっている。
夕食時に他のランナーに聞くと、翌日屋久杉を見に行く人が非常に多い。
私はマイルの特典を利用して屋久島に来たために、翌日は朝いちの飛行機に乗ることもあり、翌日のことは全く考えていなかった。しかし、時間があったとしても、80kmを走った翌日に山登りをしようとは考えなかっただろう。
最近、ふだんは走りこみをせずに、レースを練習と割り切ってい距離をかせぐことが多い。しかし、今日参加したランナーたちは、レース中に寄り道して温泉に入ったり、レース後に残り1/4周を走って宿に戻り、「屋久島一周」を完成させたり。レースでいっぱいいっぱいになっている私など、恥ずかしくなるようなランナーばかりだ。
もっとまじめに走らなければならない。
といってもストイックになろうとしているわけではなく、レース中もレース前後も楽しめるような余裕のある体力をつける。これが2008年の課題になりそうだ。