2010年8月29日 おんたけスカイレース
御嶽山への本格的登山。登りも辛いが、このガレ場の下りが非常に厳しかった。
御嶽山頂からのお鉢めぐり。ちょっと怖い道が続く。
おんたけウルトラトレイルと同じく、JR木曾福島駅からバスで約30分の王滝村小中学校をスタート。しばらく舗装路を走ったあと登山道、スキー場を経由して御嶽山登山基地の田の原へ。御嶽山への本格的登山、お鉢めぐりの後、一気に下山し、スタートした小中学校から少し離れた松原スポーツ公園がゴール。距離的には40kmを切る程度だが、御嶽山の標高は3000mを越えている。その中でのお鉢めぐりが予想以上に厳しく、下りの田の原で制限時間を2分ほどオーバー。マラソン人生初のタイムアウトとなってしまった。
御嶽山といえば20年近く前に一度登ったことがあり、比較的楽に登れたという幻想だけが残っていたが、結果的にそれが敗因だった。3000mに近づくにつれて、頻繁に息切れするようになり、ちょっと登っては息を整えることの繰り返し。ほとんど登山客より遅いのではないかと思うほど。登りがこんな状況だから、3000m以上を走り続けるお鉢めぐりは全く余裕がなかった。思いの外アップダウンの多いお鉢めぐりには3時間近くかかってしまい、山頂から下り始めたときには、田の原のタイムアウトまで1時間を残すだけになっていた。
上の写真のようにごろごろと石が転がる登山道。私が最も苦手とするコンディションだ。
気持ちはあせるが、スピードは一向に上がらない。後ろから来たランナーに軽く追い越されてしまう。田の原でタイムアウトを迎えたとき、私を追い越して行ったランナーたちがいなかったことを考えると、絶対的に時間が足りなかったのではなく、下りのテクニック不足がおおきな要因だろう。
完走できなかったものの、レースのハイライト部分はクリアしていたことから、もうこのレースに参加することはないだろうと思いながら、マイクロバスでゴールの松原スポーツ公園へ。その途中で懸命にゴールを目指すランナーを追い越していく。一人。また一人。ほんの5分だけでも田の原に着くのが早ければ、今私もこのマイクロバスに追い越される一人になっていたのだろう。
そう思うと、少しずつ悔しさが湧いてくる。
レース前に「このレースはおんたけウルトラトレイルより完走しやすい」「時間的に完走しやすい」という話を聞いていたが、確かに大きくのランナーが晴れ晴れとした表情で完走談義に花を咲かせていた。来年は自分もこの輪の中に入りたい。そう思う反面、登る体力の問題ではなく、酸素濃度が希薄な中のパフォーマンス低下と不整地下りのテクニック不足が問題であることを考えると、果たして解決の目途があるのだろうか?来年は今年より完走可能性が高まる要素が本当にあるのだろうか?という弱気も出てきてしまう。
これを書いている2010年9月26日現在。来年再チャレンジするかは否か、まだ未定。
これからトレイルレース数を増やしていき、どれだけ自信を高められるかを測っていくしかないのだろう。