2006年11月5日 第4回柏崎マラソン
柏崎刈羽原発の坂道。予想以上の山の中。
折り返し地点まできてようやくきれいな海が臨めた。
JR信越線・柏崎駅から徒歩15分ほどの柏崎市陸上競技場がスタート・ゴール。
前日に受付を行ったので、レース当日は駅前のホテルでゆっくりできた。ホテルを7時半に出ても9時5分のスタートにゆっくり間に合うのがうれしい。しかも競技場近くのコンビニで朝食も調達できるという便利さ。さらに全競技の参加者はトータルで1000名ほどということもあり、競技場内での荷物預けもスムーズ。11月の新潟というのに天気も良く快適。
今年は7月中旬に左ふくらはぎを痛めたこともあり、秋になってもすっきりしない走りが続いていたが、この日はそこそこの走りができている。11月23日の大田原マラソンに向けてぎりぎり間に合ったかなという走り。しかし、このコースは地図を見た段階では海沿いを走り続けるものと思っていたが、柏崎市街を抜けるとほとんど海は見えず、それどころかアップダウンも多いという意外なコースだった。
もっともウルトラのとんでもないコースに慣れている私にとってはアップダウンそのものは大したことは無かったのだが、大田原のリハーサルとして10kmを55分ペースで走り続ける脚には結構厳しい起伏となった。20km近くで、ようやく目の前に海が広がった。ゆったり走れるかと思いきや、このあたりは道幅が狭く車が多く、ちょっと怖い道。25kmの折り返し付近はひときわ厳しい上り坂。そして29km付近。久々に味わうあの感覚がやってきた。あの感覚。そうガソ欠という地獄の一歩手前の感覚。
思えば左ふくらはぎは一週間前から調子を取り戻していた。
一週間前。久々に会社の仲間と山中湖でのランニング合宿を張っていた。体は結構軽く、調子に乗って40kmほど走ってしまった。
40km走った翌週のフルマラソン。
30kmの表示を見たときには、完璧なガソ欠状態に陥っていた。残り12km。つらいつらい工程が始まった。35km過ぎても、残り3kmになってもゴールが近づいてきた気持ちにはなれない。普通はカウントダウンに入る40kmあたりでは逆に5分ほど座り込んでしまった。走り始めは心地よい汗をかいていたが、今は冷や汗。なんともつらいフィニッシュだった。
しかし、3週後は今年の目標・大田原マラソン。
リハーサルのつもりで臨んだこの柏崎で、大いなる不安を残してしまった。しかしまあ、何となく大田原を走りきってしまうより、久々にどきどきしたレースの臨める楽しみを味わおう。そんなふうにわりきってしまおうと心に決めた。
さて、苦しいレース後。
陸上競技上のすぐ近くでお風呂にも入れた。おいしいタラ汁もいただけた。
大田原のリハーサルとして何となく選んだレース。久々につらいガソ欠を経験したレース。
考えてみれば、そんな「つなぎ」気分で走るにはちょっともったいない、素敵なレースだった。