2008年10月11日 えちご・くびき野100kmマラソン
えちご・くびき野花街道の図(どの地点かは忘れてしまいました)
2002年に参加した2年に1回開催される秋の人気レース。今年はどうも休みが取りにくいこともあり、3連休に開催される100kmレースを探した結果、再びこのレースに参戦することとした。3月に右ふとももを肉離れしてから100kmを2回(おんたけ、丹後)走ったものの、どうにも消化不良のレースが続いている。はたして今回はどんなレースになるだろうか?
2002年は予想外の快晴の中、暑さとの闘いになったこのレースだが、本来は開催されたときから雨がつきもののレースだった。そんなことを思い出させてくれるかのように、レース当日朝はしとしと雨がランナーを迎えてくれた。スタート後序盤20km、時折降る激しい雨の中、ほぼ平坦なコースを思いのほかハイペース。気温が低いこともあってか、疲労感は感じない。こんなに気分よく100kmを走っているのは実に久し振りの感覚。
しかし、5つある大きな峠を登り降りしている間にじわじわと脚が使われていく。
登りより下りがきついという前回の印象は、まさに今回も同じ。2週間前に菅平で酷使した膝が少しずつあやしくなっていく。本当は大丈夫かもしれないが、一度傷めてしまうと半年は走れなくなってしまうという恐怖感から、ある程度以上のスピードが出せなくなっている。おんたけでも、丹後でも、菅平でも、そしてここでも無難な走りを続けることが最大の目標になっている。こんな走りをいつまで続けるのだろうか? キロ4分台は無理としても、脚のことを気にしないで走れるときはいつ来るだろうか?
このレースは5つの大きな峠が有名だが、5つ目の峠を越えた後に25km続く平坦コースが実は曲者。前回参加した時は峠を越えたという安心感から、この25kmでスピードを上げすぎてしまい、ラスト10kmで息切れしてしまった。この記憶から今回は慎重に慎重にレースを続ける。あと20km、あと15km、あと10km。前半ややスピードを上げすぎたのか、残り10kmを切ってもこのままいけるという余裕はない。残り5kmはすっかり陽も落ち、真っ暗な中をひた走る。
前回も思ったが、ゴール近くは真っ暗な平野。もちろん、コースには仮設の照明が続いており、走るのに支障はないが、不思議なのはどこがゴールかわからないこと。こんなに真っ暗で平野なら、ゴール地点は薄ぼんやりとでも明るいものだと思うが、どこにもそんな光は発見できない。今回もゴールは突然目の前に出現。
ゴール後は、中学生がゼッケンを外してくれたり、シューズのチップを外してくれたり、お風呂に案内してくれたりと大活躍。実に頭が下がる思いである。前回はゴール後タクシーに飛び乗って宿まで直行したが、今回はゆったりとお湯につかり、バスを待つ間、ロビーにごろごろとしていた。そういえば、レース後こんなにゆったりとできたのは久しぶり。
今回のレースは13時間以内に完走できたので、良いと言えばよいのだが、もう少し頑張れたのではないかとの不満も残る。今年は11月末にもう一回100kmを走る予定だが、来年春のウルトラを楽しむためには、この冬はフルマラソンをきっちりと走り切る練習をしたほうがよさそうだ。そんなことを考えさせてくれたえちごくびき野でした。