98年11月1日 大阪・淀川市民マラソン
京阪本線・枚方市駅下車。河川敷にある枚方公園?をスタート・ゴールとして、淀川河川敷を大阪方面に向かい、十三で折り返し1往復するレース。
そういえば開会式の挨拶は、あの横山ノック知事が行っていた。
思いの外、棒読みでお決まりの挨拶をしていたが、
何かの拍子で笑いをとると、突然饒舌に変身!
お客さんの反応を敏感に読みとる感覚が染みついているのだなあ。
などと思いながらふらふら走ったが、このコースは景色も良く、非常に快適。
特に大阪の街に近づいても自然たっぷりで、私の抱いていたドロドロとした(?)大阪感からは想像もできないものであった。
その後、大阪の街に(もちろん阪神競馬場目当て)来たときに、このコースを走らせてもらったが、どうも行き止まりが多く、すんなりいかない。
どうやらマラソン当日だけ開放したゲートがあったようだ。
レース後私は「ウインズ梅田」に急いだ。
98年11月1日。覚えているだろうか?
天皇賞(秋)の開催日である。
1番人気を背負いながら、他馬をはるか後方に置き去り、ひとり気持ちよく走る馬が映し出されていた。
サイレンススズカである。
大本命の単勝馬券など生まれて初めて買った私であるが、この馬の心地よさは、この時代の誰もが共感できる心情であり、超穴党の私を持ってしても、その魅力には抵抗できないものがあった。
ひとつの時代を走り抜けた彼は、誰にも影さえ踏ませず、そのまま天まで駆け抜けてしまった。
このときの彼の単勝馬券は、悲しい宝物として今でも大切にとってある。