2010年6月20日 第5回隠岐の島ウルトラマラソン
今年が4回目の参加だが、これまでとは全く違った天候で、自然の恐ろしさをたっぷりと体験。
隠岐ウルトラの第1回大会は2005年10月で氷雨の中のレース。第2回は季節を変えて2007年6月の開催。第4回大会(私にとって3回目)は2009年6月。私が6月に走ったレースはいずれもからっとした暑さが印象的なレースで、特に2009年は暑さにやられてたいへんつらい思いをした。今回もじりじりとした太陽のもとのレースを予想していたが、これが誤算。暑いことは暑いが、いつ雨が落ちてきてもおかしくない曇天。しかも異常に蒸し暑い。
午前中は降らないだろうという予報の中スタート。しかし30kmを越えたあたりの山の中で降り始めた雨は、ぐんぐんと雨脚を強める。中間点のレストステーションでは一旦は止んでいた雨は、この後とてつもない様相を呈した。落雷を交えた豪雨が落ちてきたのである。一発ものすごい落雷。知り合いのランナーによると、目の前の田んぼに落ちたとのこと。けが人が出なかったのが不思議なくらいの状況だ。そしてこの一発に触発されたかのように豪雨豪雨。前が見えないくらいの豪雨。そのすごさは、多くのレースを経験してきた私が、このときこのレースは中止になるだろうと覚悟を決めたくらいだ。
この豪雨の後、不思議なことに雨はぴたりとやんだ。
途中ぱらぱらと落ちてくることもあったが、それほど蒸し暑くならず、たんたんと脚を運ぶことができた。登りは歩き、下りと数少ない平坦部分はジョギング程度の走りを続ける。実は1週間前に左ふくらはぎにちょっとした違和感が出たために、この日のレースはスタートから無理をしないように慎重に脚を運んでいた。そのおかげか、後半暑さがやわらいだ気候のためか、レース終盤になっても昨年ほどの疲労感は出ない。
思えば昨年のこのレース以来、まともな100kmレースは1年ぶり。
スタート前はまともに走れるかやや不安だったが、何とかゴールにたどり着けた。14時間を1分ほど切ったタイム。へろへろになった昨年より悪いタイムなのでえらそうなことは言えないが、今年5月の萩リタイヤでちょっと出てきた弱気が少しは減らすことができたというところ。
4回目の隠岐は、今回も温かく、元気になれる大会でした。