2004年11月21日 南阿波サンライン黒潮マラソン
急坂を駆け降りると、目の前に海が広がる。
遥か向こうの山道にもランナーが、、、
徳島駅からJR牟岐線で揺られること1時間半。日和佐駅から10分ほど海に向かって歩いた八幡神社がスタート・ゴール。神社内・瑞亀閣の畳部屋が荷物預かり所兼男子更衣室。地元のランナーが多いようで、それほど広くない畳部屋だがゆっくりと着替えわれるところがうれしい。
今年の大会は日和佐から海沿いのサンラインを牟岐まで走り、同じコースを戻る往復コース。
「今年の」と断ったのは、日和佐と牟岐でスタート地点を隔年交代する珍しい設定だからだ。もっとも、どちらからスタートしてもコース上は山また山。前半はともかく、後半になると急勾配は歩いた方が速そうと思わせてくれる。フルマラソンのくせに(?)、坂道ウオーカーがの多さはウルトラマラソンさながら。
コース上わずかに平坦なのは、日和佐と牟岐の市街地。山道のコース上には応援の人がいない分、この市街地に集中している。そのため、やれやれやっと平坦コースかと思った牟岐の折り返し付近は、しかし、応援が多く手を抜いた走りなどとても出来ない。うれしい悲鳴を上げながらの走りが続く。
うれしい悲鳴といえば、この大会のエイドステーションは充実している。アンパン・飴・バナナ・カステラなどが前半からたっぷり準備されている。よく考えてみれば、往復コースなので、これらのエネルギー源は終盤でお世話になるものなのだ。勘違いして食べ過ぎないように注意したい。
アップダウンが多いせいか、5kmごとのラップが安定しない。後半だからペースが落ちているのか、この5kmには登りが多かったから時間がかかっているのか、だんだんわからなくなってくる。でもある意味ではこのアップダウンは「気分転換」の役目も果たしてくれて、中だるみの感じようがない。結果的には6分/kmでゴールすることができた。
レースは11月21日。1日置いた23日は祝日。
というわけで、22日に有休を取った私は、ゆっくりと近くの千羽温泉で1泊することにしたのだが、偶然にもこの温泉はランナーにも無料開放されていた。会場から歩くと20分くらいはかかるが、結構広い温泉で、これまたランナーにとっては堪えられない配慮だ。
参加賞のTシャツとは別に、完走後にはスポーツタオルを肩にかけてくれた。全般的にこのレースは、走り応えがあり、温泉まで入れるという結構ポイントが高いお薦めレースと言える。ただ、難点といえば完走後の食事。食事を用意してくれたことは感謝だが、おにぎりにしてもうどんにしても味は正直言っていまひとつ。
ともあれ、晩秋の徳島を堪能できた後味すっきりのレースでした。