2003年7月26日参戦。

準備編レース編スイスアルペンマラソンに参加される方へ

 

社会人となって20年も経ってしまった。(もちろん2003年当時のお話し)入社当時1日単位で過ぎて行った時間が、何時の間にか1週間単位で流れるようになり、今では1ヶ月単位で流れる感覚になりつつある。今年は真面目に走るぞっ!と心に決めたのは元旦だったが、気がつくとゴールデンウイークの「奥熊野100km」が迫っている。そして5月末には上半期の目標レースだった「えびすだいこく100km」。結局昨年から何の進歩も無いまま(逆に衰え気味)望むことになりそうだ。

しかし流れのはやい20年選手にも、ひとつ楽しみなことがある。
勤続20年のご褒美で15日間の休みがもらえることだ。しかもバブルの頃できた規約がかろうじて生き残り、いくばくかの旅費もいただけるという特典つき。この機会を活用して、いままでやりたかったことを思い切ってチャレンジしよう!と計画を立て始めたのも今年の元旦だった。

(第1案)夏休みと併せて1ヶ月の休みにし、北海道を走り回る!
(第2案)9月下旬から10月上旬に設定し、ブダペストマラソンとケルンマラソンをハシゴする!

いくつかの案をひとりニヤニヤしながら考えていたが、最近フルマラソンを走ると左足首が痛くなることが多く、連日走り続ける第1案はちょっと厳しいかなと思うようになってきた。また第2案は、ちょうど上期の締めから下期の初めにかかる時期であるだけに、ここで休むことも厳しそうだ。

結局一番しっくりするのが夏に設定することだ、という結論になった。
「夏」+「海外マラソン」+「東欧の旅(特にハンガリー・ルーマニア)」
これらを満たす計画はないだろうか?
あるではないか!
前々から「これには出たい!」と思っていたスイスアルペンマラソンが今年は7月26日開催。まずこの山岳マラソンに参加してから、東欧を旅することにしよう。

このマラソンに興味を持ったのは、ランナーズ2002年11月号の「走る仲間のひろば」に掲載されていた岩城ひろみさんの投稿から。スイス・チューリッヒから東へ列車で数時間。アルプスに抱かれたダヴォスの町(以上私の勝手なイメージ)が会場だ。標高2600mのピークを2つ越える78kmの長丁場(42kmの部もあり)。厳しさもあろうが、スイスのガイドブックを眺めるごとに、「走ってみたいっ!」との想いがつのってきた。

大会のホームページを開くと、各種目の高低差マップが掲載されていた。78kmの部は50km地点がハイライトの2600m「ケッシュヒュッテ」。60km地点にもピークがあり、その後ゴールまで下るという設定。42kmの部は、78kmコースの35km地点からスタートし、ハイライトの山岳コースだけを走るという「いいとこ盗り」のコース設定だ。ランナーズに投稿した岩城さんが42kmの部を選んだのは賢い選択といえる。しかし私は絶対78kmの部を選んでしまうだろう。これだけは自信がある。

2002年12月のニュージーランド・ケプラーチャレンジに続く海外マラソン第2弾。準備からレースまでをレポートします。