スタンプが押されているのが完走の証!
2003年7月24日。なかなか梅雨明けしない日本を後にフランクフルト経由でチューリッヒ入り。
2003年7月25日。チューリッヒからラントクワット経由でダヴォスプラッツ入り。
(大会事務局が準備してくれた無料鉄道券を使用)
ダヴォスのホテルに荷物を預け大会会場となる競技場へいったが、そこは会場準備に忙しいだけで一向に受け付けてくれる気配がない。おかしいと思いながら改めて資料を見ると、受付・ゼッケン配布は「コンペティションセンター」で行われるとあった。では「コンペティションセンター」はどこにあるのか?
ダヴォスの地図を睨みながら、何とかたどりついたコンペティションセンターだが、ゼッケン配布以外に売店あり、2001年度のレースビデオを上映しているなど結構充実した受付だった。さっそくビデオを見て明日のメンタルトレーニングを行おうと、ビデオの前に陣取って楽しみにしていたが、当然のごとくビデオはドイツ語。インタビューを聞いても(聞き取れない?)参考にならないので、コースの雰囲気や服装に注視。ランニング姿やTシャツが主流で長袖を着ている人は皆無。標高2500m以上のコースがあるこのレースだが、寒さ対策は必要なさそう、ということがわかった(のみの?)ビデオであった。
ところで今回の大会は明日の本レースだけでなく、前日(すなわち今日)にもミニマラソンが催される。またそのときパスタパーティーがあるというので夕方6時に再び大会会場に行ってみた。夕方6時といってもこの時期のヨーロッパはサマータイムを導入していることもあって、ほとんど昼間だ。暗くなるのは9時半過ぎてからという状況でジェットラグというより、この方が時差を感じる原因となりそうだ。
しかしサブイベントのミニマラソンでさえ、観客が競技場をとりまき、とんでもない大声援で盛り上がっていた。「UP!UP!UP!(3回以上連呼する)」がスイスのスタンダードな応援ワードだ。ミニマラソンならまだしも78km走ってきて、さらに「UP!UP!UP!」と言われても困ってしまいそうだ。などとすでにゴールシーンをメンタルリハーサルしていた私であるが、ふとパスタパーティーはいったいどこで行われるのだろう?という疑問が沸いてきた。
パーティー開催の6時はとっくに過ぎている。しかし、ミニマラソンはまだ終わりそうにない。それとなくまわりを見渡すと、近くの屋内スケート場に出入りする人間の数が妙に多いことに気づいた。そこだっ!と突入してみたが、何とも気の抜けたパスタパーティーだった。
普通レース前日のパーティーといえば、立食が基本でいかに短時間で食べ物にありつくかという勝負になるのだが、ここのパスタパーティーはゼッケンと一緒にもらったパーティー券と引き換えにパスタとパンをもらって、スケート場にずらっと並べられたテーブルに向かってもくもくと食べるのみであった。まあ、1食浮くからいいかと思いながら食べ始めたが、これが美味しくない。トマトソースがかけてあるものの、味はとてつもなく単調だった。
ところで明日のレースの概要は以下のとおり。
1.ダヴォス~ベルギューン(39.2km地点)
→ゆるやかな下り基調のコース。制限時間5時間。
2.ベルギューン~ケッシュヒュッテ(52.9km地点)
→2500mを越えるコース最高点までの上り。制限時間7時間40分。
3.ケッシュヒュッテ~スカーレットパス(60.1km地点)
→2500mのパノラマラン。制限時間9時間20分。
4.スカーレットパス~フィニッフュ(78km)
→スタート地点の競技場まで戻る下り基調のコース。制限時間12時間。
というコースだが、まず40km5時間の制限時間というのが結構厳しそうだ。という印象しかもっていなかったが、実はこのレース、とんでもないコースであることを身をもって証明することになるのであった。