ゆるやかなアップダウンのオフロードを走る。前に見えるのは教会か。

本大会のハイライトコース。渓谷の鉄橋を列車と並んで走るコース。残念ながら私が走っているときに列車はこなかった。

 

2003年7月26日 朝8:00 ダヴォスの競技場スタート。昨日の競技場を出てダヴォスの2つの駅を往復。ダヴォス中の人たちが沿道に出てきているのではないかと思うほどの雰囲気だ。

この朝6時、ホテルで朝食をとったのだが、多くのランナーがこのホテルに泊まっていたようだ。あっという間に食堂は満員になった。お腹を満たして気合をいれて会場に向かったが、まだ選手が少ない。スタート1時間前では早すぎたようだ。

とにかく、39kmのベルギューンまで5時間以内で走りきって、後のことはそのとき考えよう。というスタンスでレースに臨んだが、これが大きな誤算であることを思い知らされた。初めの10kmくらいはオンロードのランが続いたが、快適なのはここまで。高低図を見ると40kmまでは下りだけと信じきっていたが、何と10km過ぎから早くもアップダウンの連続するオフロードコースが始まってしまった。中には走ることができない勾配もある。すぐ近くに舗装路があるのに、わざわざ迂回して山道を走る設定になっていた。まともに走っても40km5時間はそれほど余裕があるわけではないのだが、歩きを入れるほどのコースだと、もっとがんばらなければいけないのではないか?

悪い方も予想外だったが、良い方の予想外もあった。
このレースは後半のパノラマランがメインであって、前半はあまり面白い風景に出会えないのではないかと思っていたが、なかなかどうして、渓谷沿いの素掘りのトンネルあり、列車と並んで走れる鉄橋ありと、逆に前半の方が面白いコースだったのではないか。結論を先走ってしまうが、それが実感である。

このレースは、前半の30kmを走るK30や、42kmを走るC42コースの設定もある。途中30km地点のフィリシャーや42km地点のベルギューンで周りのランナーが次々とフィニッシュする中、足取り重く、78km参加のランナー達は後半戦へと向かうのであった。

 

続く