2005年12月28日~2006年1月7日 八重山諸島
波照間・ニシの浜
これまで私が見た景色の中で、最高の場所といえるほど。
2005年の冬は記録的な寒さだった。
勤務先近くの池は、例年1度氷が張るか張らないかだったのに、この年12月には連日全面凍結している状態。ニュースは毎日北日本の記録的な積雪を報じていた。
2年前に腰を痛めてから、寒い時期に無理をすると腰がどんよりと重くなり、思い切った走りこみが出来なくなっていた。そんなこともあり、長期休暇が取れそうな年末の暦を利用して、前々から走りたいと思っていた八重山諸島で冬を忘れることにした。
とは言え、年末年始の八重山地方は曇りがちなことが多く、しかも自他共認める「雨男」である私が行ったこともあり、10日間近く滞在した間にきれいに晴れたのは2日間だけ。あとは曇りか雨の天気だったが、そんな暗い空の下でも八重山の海はエメラルド色をしていた。「空の色映し出した瑠璃色の海」というのは実は半分嘘で、空の色が灰色であっても瑠璃色に輝く海をたっぷり堪能できた10日間だった。
走りまわった4島についてはそれぞれのコーナーで詳細に報告するが、その前に沖縄(那覇)から石垣に渡ったときの様子をひとつご報告。
12月28日 13:50羽田発 16:35那覇着
このまま石垣空港まで飛行機で行ってもよかったのだが、今回は気分を盛り上げるために20時那覇新港初、翌日7時石垣港着のフェリーに乗船することとした。もちろん2等客室を選んだのだが、床に皆でザコ寝するというこれまでのパターンとは大いに異なり、なんと2段ベッド3台が収納された部屋だった。寝返りも打てないことを覚悟していたのだが、実際はベッドでゆったりと休むことができた。しかも料金は6130円。那覇-石垣の移動プラス1泊でこの価格。しかも寝苦しさは全く感じないこのフェリーは超オススメの船旅である。
おまけにもうひとつ。
那覇新港待合室の小さな食堂で「やさいそば」なるものを食したが、これがボリューム満点。しかも美味しい沖縄そばであった。実に幸先の良い八重山への旅である。